※こちらは行政書士受験コンサル生から質問を受け作成しました。適宜、塾生にシェアしていますが、その内、「一部」はブログでも公開します。
1.はじめに
どのように過去問に取り組めば良いのかを説明します。
2.過去問のやり方
(1)序盤(3周目~4周目)
初学者の方は、まずは「過去問全体」を回すことを優先します。
コツは、最初から全てを理解しようとしないことです。多少分からないところがあっても仕方ないか、というスタンスで進めてください。分からないところがあっても気にせず進めていく「大胆さ」が求められます。
過去問を解く必要もそこまでなく、問題を読んで、すぐに答えを見る感じで大丈夫です。解説を読んで、その条文を六法で調べる必要もないです。仮に、六法で条文を調べても、解説に書いてあるものを六法で探すだけになってしまいます。解説に書いてあるものを読むだけで良いです。
(2)中盤(5周目~)
全体を雑に回していったら、次に、もう少し本腰を入れて理解しようとします。ここからは「軸になる知識」を中心に学びます。
「軸になる知識」とは過去問をしていて、選択肢を2択や3択に絞る際に求められている知識です。
例えば、「1.アイ、2.アウ、3.~」となっており、正解が「1番」とします。
この時の解答プロセスは、
・アの正誤を判断する
↓
・イとウを比べる
となります。この時、選択肢アで言われていることを「軸になる知識」と言います。中盤では、この軸になる知識を中心に勉強します。
ここで、「選択肢ア~オ」も優先順位を付けることなく、初めから全てを理解しようとする受験生から合格しにくくなってます。(実際、昨年の塾生の中では、「軸になる知識」だけを先にしてねという指導を無視した受験生ほど残念な結果になっていました。)
中盤からは、選択肢アのように「軸となる知識」を中心に理解しようとしましょう。
(3)終盤(10周目~)
終盤では、過去問を解くこと自体が目標にならないように注意します。
答えを覚えてきて正解自体はできるようになってきますから、「分からないものがどれか」を探そうという姿勢で取り組みます。
最後には、過去問で聞かれていることを全て理解しようとします。もちろん、民法の譲渡担保のように、完全には理解しなくてよいものもありますが、行政法は全て完ぺきにする必要があります。
その塩梅を意識して学んでください。
3.まとめ
学習では、優先順位を意識し、「軸となる知識」をまずは身に付けよう。