Toaru塾講師 〜行政書士試験 独学合格応援〜

行政書士試験の勉強方法を配信していきます。

平成26年問31 選択肢2 民法⑰ 保証 

平成26年問31 選択肢2 民法⑰ 保証 

 

*こちらは「Toaru塾」で実施されている一問一答の解説部分です。興味があるひとはTwitterからDM下さい。

 

➡ https://twitter.com/toaru_jukukoshi 

 

*問題

AがBから金1,000万円を借り受けるにあたって、CおよびDがそれぞれAから委託を受けて保証人(連帯保証人ではない通常の保証人で、かつお互いに連帯しない保証人)となり、その後CがBに対して、主たる債務1,000万円の全額を、同債務の弁済期日に弁済した。この場合に関する以下の記述のうち、民法の規定に照らし、正しいものはどれか。なお、CD間には負担部分に関する特段の合意がないものとする。

 

CはAおよびDに対して求償することができ、求償権の範囲は、Aに対しては、1000万円および求償権行使までに生じた利息、遅延損害金等に及び、Dに対しては、500万円である。

 

 

*解説

 

1.図を書いてみよう

 

さて、まずはいつもの通り図を書いてみよう。

 

 

f:id:toaru0jukukoshi:20200313202934j:image

 

 

どうだった?

書けなくても全然気にしなくて大丈夫!

 

ひとつひとつ丁寧に復習して

少しずつ分かっていったらそれで良いよ。

 

最初からできる人なんていないからね。 

 

2.Aに対する求償関係

 

まずAに対する関係を考えていこう!

 

要するに、

 

「保証人になってよ!」ってお願いされて

 

「いいよーん!」ってOKして

 

代わりにお金を返した場合にどうなるの?ってとこね。

 

まぁ、お願いされて保証人になったとはいえ、

 

代わりに払ってあげる義理なんてないから

 

「払ってあげたから返してね!」って言えるに決まってるよね(民法459条1項)。

 

で、その範囲なんだけど、「求償は、弁済その他免責があった日以後の法定利息及び避けることができなかった費用その他の損害の賠償を包含する民法459条2項、442条2項)」ってなってます。

 

ま、簡単にいうと、

 

代わりに払った費用全部払ってね!

 

ってことですね。

 

ってことでAには、「Aに対しては、1000万円および求償権行使までに生じた利息、遅延損害金等」を請求できます!

 

3.Dに対して求償関係

 

で、Dはどうなるかっていうと、まず保証人が複数いる場合には「分別の利益」があります(民法456条、民法427条)。

 

簡単に言うと、保証人の数で割り勘しましょってことです。

なので、1000万円を2人で分けて負担するので各自の負担部分は500万円ずつです。

 

だから、保証人の立場に立った場合、「もしかして他に保証人おるんちゃん?」と他の保証人を探しだすことが出来れば、1人当たりの負担額が減ってくるわけなので、自分が負担する額が減ることになります。その方が嬉しいよね。

 

(*1 「他にも保証人がいると思ったのに!」ってのが「錯誤」の話で出てくるのはこういう事情も背景にあるかも・・・)

 

(*2 連帯債務の場合にはこういう考えをとっていないので各自が1000万円全部負担することになっちゃいます。連帯債務者になるってのは同じように借金を負うのと同じだよ。)

 

余力のある人は「民法465条2項、民法462条」も調べて欲しいけど、正直ここまでおさえて置いたら問題解けるし大丈夫だよ。

 

ってことで、2人で1000万円を分けるので500万円ずつだね。

500万円求償できます。

 

4.よくある質問

 

で、こういう説明をすると必ずでる質問が

 

「え、じゃあ1000万円と500万円で1500万円貰えるの??」

 

って質問です。

 

もちろん、そんなわけないです。

 

この1500万円ってのはあくまで上限を示しているだけなので、

そこからどうやって1000万円を回収するのかは上手い塩梅でやっていくことになるよ。

 

もともとはAが借金したんだからAが1000万円払った状況にもっていくべきだよね。

 

ってことで順番としては、

 

①まず1000万円を弁済してあげたCがA(1000万円)D(500万円)の範囲内で自分が自分が払った1000万円を回収していく

 

②その後、DがCに払ったお金をDがAに回収しにいく

 

って流れをとって最終的には「ACD」の間でお金を回していって、実質的にAが1000万円払いましたって状況になることが理想だね。

 

とはいえ、現実社会ではそう上手くいかないことも多いから、保証人にはならないほうが良いよ。

 

*答え

  

妥当である 

 

*こちらは「Toaru塾」で実施されている一問一答の解説部分です。興味があるひとはTwitterからDM下さい。

 

➡ https://twitter.com/toaru_jukukoshi