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平成28年問32 選択肢1 民法33 詐害行為取消権

平成28年問32 選択肢1 民法33 詐害行為取消権

 

*こちらは「Toaru塾」で実施されている一問一答の解説部分です。興味があるひとはTwitterからDM下さい。

 

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*問題

 

債権者代位権または詐害行為取消権に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、正しいものはどれか。

 

甲不動産がAからB、AからCに二重に譲渡され、Cが先に登記を備えた場合には、AからCへの甲不動産の譲渡によりAが無資力になったときでも、Bは、AからCへの譲渡を詐害行為として取り消すことはできない。

 

 

*解説

 

(■注 精一杯調べました!!!間違ってたらDMで教えてください!!!) 

 

1.解説

 

(1)図を書いてみよう!

 

 

さて。

 

久しぶりに「思考型」の問題ですね!

 

ということで図を書いてみましょう!

 

 

f:id:toaru0jukukoshi:20200329212008j:image

 

 

書けましたでしょうか?

 

 

上の図にならなかったひとも、

人それぞれ図の書き方はあるので、

問題を考えられればなんでも良いですよ!

 

あまり考えすぎずに、

「知識」を入れていくことに比重を置いていきましょう。 

 

(2)何が問題??

 

 「A➡C」の行為を詐害行為として取り消すことできるのでしょうか?

 

結論は、できます!

 

(なので、この選択肢は「妥当ではない」となります。ただ、この問題文だけだと、「どっちとも取れてしまいます」ので丁寧に理解していきましょう。)

 

それで、問題ごとに

 

「一体なにをこの問題は聞きたいんやろう?」

 

ってのを考える必要があります。

 

では、この問題では何を聞いているのかというと、

 

「取り消すために必要な権利って金銭債権じゃなかった?」

 

ってことです。

 

債権者代位権もそうですし、

詐害行為取消権もそうですが、

 

その制度が存在している理由は、

「責任財産の保全」です。

(➡借金を抱えている人が持っている財産を可能な限り確保しよう!ってこと)

 

 

「自分が貸したお金をちゃんと返してもらうこと」

が最終目的になります。

 

じゃあ、今回の問題は?となりますが、

別にお金を貸した話じゃないですよね?

 

なので、その流れで考えると、

「取り消せない」となりますね。

 

ただ、この話には判例があります。

 

最判昭和36年7月19日

特定物引渡請求権といえどもその目的物を債務者が処分することにより無資力となった場合には、当該特定物債権者はその処分行為を詐害行為として取り消すことができるものと解するのが相当

 

つまり、特定物債権(←要するに、「お金渡せ!」ではない債権)の場合でも、

勝手に目的物を処分してお金が無くなった場合には、

詐害行為として取り消してもOKって判例が言ってます。

 

ということで、今回の問題文では、

取り消すことができるとなるのです。

 

(3)補足

 

そして、少しだけ細かい話をしておくと、

先程の判例も特定物債権でもなんでもOK!

とまで言っているわけではないです。

 

つまり、特定物引渡債権が金銭債権たる損害賠償請求権に転化しているのです。

 

どういうことかというと、

例えば、AがBに土地を売買した場合、

その土地をちゃんと渡さないと債務不履行として損害賠償請求されますよね。

 

そうです、特定物債権でも、

債務不履行になると損害賠償請求権という

お金に関する債権に姿かたちを変えていくのです。

 

ってことは、特定物債権も金銭債権と

同じように考えようよ!ってこの判例は捉えています。

 

では、今回の問題文でも

そういう事情があるのかというと

そこについては何も書いていませんよね。

 

だから、それ次第では

結論は変わりうる問題といえます。

 

ただ、ここが大切で、どの問題でも、

問題文を作った人がどういうことを答えて欲しいのかな?

ということが常に想定してあげるべきです。

 

やはり、たった短い数行の問題文なので

粗を突こうと思えばキリがないです。

 

作問者が答えて欲しいであろう知識が何かな?

って視点は大切にしていきましょう。

 

 

以上です!

 

最後まで読んでくれてありがとう!

 

 

*答え

 

妥当ではない

 

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